(News)2017/12/1〜2018/3/4の間、奈良県南部・東部の指定宿泊施設の利用者を対象に、路線バス運賃がキャッシュバックされるキャンペーンが行われています。対象宿泊施設、バス路線については奈良県のウェブサイト等を参照ください。
2018/1/7 旅程表修正(現在更新休止中)
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名古屋(名鉄バスセンター)〜菰野東 |
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三重交通 |
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菰野東停留所〜桜駅 |
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桜〜近鉄四日市 |
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あすなろう四日市〜内部 |
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バス |
内部駅前〜イオンモール鈴鹿けやき通り〜平田町駅 [四日市駅発] |
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平田町駅〜イオンモール鈴鹿けやき通り〜野町 [バス 白子駅行き] |
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徒歩 |
内部駅〜河原田駅 |
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河原田〜鈴鹿〜玉垣〜津 |
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名古屋〜大阪間の移動というと、近鉄特急1本というのが常だったのですが、今回もっとゆっくり行ってみようと思い、一工夫凝らしたルートを考えました。まずは、軽便鉄道の近鉄内部線・八王子線に乗ってみたい。それから、以前たまたま四日市に行ったときに発見した、三重交通の「知られざる高速バス」(つまり高速道を走るが市販の時刻表には載っておらず、運行会社サイトでも「高速バス」としては掲載されていない)にも乗ってみたい。調べてみると、名古屋から長島温泉(これは市販の時刻表にも載っている)、大山田団地(桑名市)、西桑名ネオポリス(東員町)、三重団地(四日市市)、桜台(四日市市)、湯の山温泉、等、県内各地に高速バスが運行されていることがわかります。その中で、[桜台・三交湯の山温泉行き]が本数も多く、ちょうど近鉄湯の山線にも乗り継げそうなので、採用することにしました。
名鉄BC7:52→9:12菰野東
名駅の待ち合わせスポットの定番、「ナナちゃん」の横からエスカレータを上った3〜4Fが名鉄BCになっています。さすがに盆の時期だけに帰省客で混んでいます。
[桜台・三交湯の山温泉行き]が発車するのは3Fのほう。券売機は名鉄と共用です。「菰野東」のボタンはないので、同運賃の「桜台」を押して買います。切符の地紋はしっかり「三重交通」になっていました。
さて、今日は盆のため休日ダイヤで、7:15の桜台行きは運休。7:52の三交湯の山温泉行きが最初です。しかも東名阪道の渋滞のため1時間遅れ見込みとの話です。それでも、今回はこのバスに乗るのが目的の一つなので、後のスケジュール変更は覚悟で乗車します。
BCの混雑とは裏腹にこのバスに乗ったのは私を含め2人だけでした。名古屋高速から東名阪道に入り、木曽川を渡り・・・とこのあたりまでは渋滞の話が嘘のような快走ぶりだったのですが・・・桑名に入ってからハマってしまいました。どうやら伊勢湾岸道と合流するところがネックになっているようです。こんな時は眠るに限るということで、今朝夜行バス泊で寝不足だったのをちょっと解消しました。
菰野東には約40分遅れで到着。さっきの予想ほど遅れなかったのは、やはりガソリン価格高騰で車が減っているのかもしれません。
菰野東→9:19桜9:21→9:36近鉄四日市
今走ってきた国道477号線と並行して近鉄湯の山線が走っています。かつてここには湯の山温泉行きの特急も走っていたのですが、廃止されてしまいました。さっきの高速バスに取って代わられた格好です。
さて、バスを降りたのは菰野町にちょっと入ったところで、ここからさっきの道を戻り、四日市市に入ります。駅前広場らしきものが見えたので、地図を見なくても桜駅に到達できました。すぐに電車がやってきたのでそれに乗りました。
最初は田園風景だったのがやがて建物が増えてきて四日市の市街地に入っていきます。
近鉄四日市10:30→10:47内部
ここからこのルートの最大の目玉、軽便鉄道の[内部線]に乗ります。[名古屋線・湯の山線]の高架駅とは離れた地上駅から発車するため、一旦改札を出て連絡通路を歩きます。
さて、今すぐ電車に乗っても内部から先のバスの便がないので、しばらく駅前を見てみます。湯の山線の車窓から見た感じではいかにも三重県随一の都市と思ったのですが、駅前の活気は今ひとつです。近鉄百貨店もありはするのですが、郊外の大型スーパーに押されてしまっている感じです。
駅前を一通り回った後、内部線に乗車。線路はさすがに狭いものの、車内は思ったほど狭くはありません。イスが前向きなのでちょうど小型のバスといった感じです。ただ、3両編成の中間車だけはロングシートで、そこだと足を延ばすと向かい側の人とぶつかりそうですが(2両編成だと連結されない)。
今では近鉄と三岐鉄道、黒部峡谷鉄道に残るだけとなった軽便鉄道ですが、まだまだ使えるという印象です。路面電車とともに軽便鉄道ももっと見直されてよいのではないかと思います。
内部駅前11:56→12:20平田町駅
もし名古屋からのバスが定刻に走っていれば、内部駅前発9:56のバスに乗り継ぐのが可能だったのですが、さすがにそれは無理でした。2時間後の便に乗るしかありません。
そんなわけで、内部駅前で食事でもと期待していたのですが、残念ながら空いている店がありません。夏の暑い中、歩き回って体力を消耗したくもないので、内部線の車両基地を眺めたりして時間をつぶします。この町工場のような場所で内部線のメンテをやっていると思うと、手作りの鉄道という感触が湧いてきました。
何と、バスに乗って次の停留所、内部橋にはマックスバリュとかあるではないですか。暑くなければ1停留所歩いたんですけどね・・・。
この先、東海道の宿場だった庄野を通っていきます。広重の絵から山道かと想像していたのですが、実際はほとんど平野です。もしかして向こうに見える小高い山のような所があの場所?と想像したりしました。
次のバスとはベルシティけやき通り(=イオンモール)で乗り継いでもいいのですが、せっかくなので終点の平田町駅まで行ってみました。
平田町駅12:25→12:47白子駅西
旅程表では伊勢鉄道に乗り継ぎのところですが、白子から近鉄電車利用にスケジュール変更しました。ということで、今回は野町の先の陸橋上から玉垣駅を眺めておしまいです。
今回の旅で気づいた点としては、ルートの中に渋滞区間が含まれていないかチェックした上でスケジュールを組むのが賢明だということです。
現地で確認できなかったので、ネットの情報をあちこち調べました。
・西口改札は近鉄の管理で、近鉄の窓口で硬券乗車券を発売。地紋は伊勢鉄道。私鉄マニアとしてはこっちで買いたいところ。
・東口改札はJRの管理で、JRの券売機で磁気乗車券を発売。地紋はJR。榊原・久居方面からのバスはこっちに到着する。
・東口から西口へは地下通路または跨線橋で移動可能。
といったところです。
区間 |
交通手段 |
難易度 |
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津〜美杉 |
津駅(東口)〜久居駅前〜榊原車庫前 |
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榊原車庫前〜榊原温泉口駅 |
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榊原温泉口駅〜一志病院 |
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津〜美杉 |
津駅(東口)〜久居駅前 |
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久居駅前〜川合高岡〜竹原 |
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美杉〜御杖 |
一志病院〜竹原〜八幡出張所前(奥津駅前) |
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奥津駅前〜敷津 [三重交通: 敷津・飯垣内行き] |
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美杉〜御杖 |
一志病院〜竹原〜美杉総合支所前〜八幡出張所前 |
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美杉総合支所前・八幡出張所前・上多気交差点 |
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寺村(石名原)または杉平〜神末 |
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(神末小屋〜)神末敷津〜掛西口 (神末小屋は一部便のみ停車) |
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掛西口〜榛原駅 [曾爾村役場前発] |
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榛原駅〜大宇陀 |
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大宇陀〜桜井駅南口 |
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上記の他に参考になるサイト → 路線図ドットコム(非公式)
※ 川合高岡=JR一志駅まで約200m
久居駅前〜川合高岡間は[室の口行き]も運行。
一志〜伊勢奥津間、JR名松線を利用してもよい。
三重/奈良県境を越えるのは、そんなに難しくはないのです。例えば、上野(伊賀市)〜天理間は名阪国道を通るバスがありますし、桃香野口(月ヶ瀬のあたり)で三重交通と奈良交通のバスを乗り継いで行くのも可能です。
しかし悩ましいのは亀山・津と伊賀との間です。ここは布引山地に阻まれてしまっています。実際、伊勢と伊賀とは昔は別の国でした。現在もここを越えるには、近鉄電車で行くか、名古屋〜上野間の高速バスを関から利用するしかありません。どちらも名古屋始発の路線を区間利用することになるため、今まで乗り継ぎ乗り継ぎしてきた意味がなくなってしまうのが惜しいところです。
それ以外のローカルなルートを探してみると、ずっと南下して旧美杉町(津市に合併)から奈良県御杖村に抜けるバス路線があります。名張行きの路線なので、奈良県をかすめて再び三重県に戻ってしまうわけですが、実は御杖村の[ふれあいバス]に乗り継いで奈良県に抜けるという手があるのです。これは大発見でした。さらに宇陀〜桜井〜飛鳥と進めば観光ルートとしても面白いではないですか。
で、名古屋〜津ルートから続けてやるつもりでスケジュールを組んでいたのですが、これが大失敗。上に書いたように、遅れを挽回するため白子から近鉄電車利用に変更して川合高岡まで行くつもりだったのですが・・・伊勢中川駅でうかつにも急行に乗ってしまいました。これ川合高岡に停まらないんですよね。ま、近鉄ビギナーがいきなり上級を狙ったようなものでしたから。もっとも、いつもアーバンライナーで通り過ぎていた所を「L/Cカー」にも乗れたし、青山トンネルの付近もゆっくり見れたりと、近鉄の奥深さをあらためて発見した私でした。
ちなみに、この失敗がなかったら、次のスケジュールで行けたはずです。
白子12:52→13:18伊勢中川13:43→13:47川合高岡/一志13:54→14:51伊勢奥津/奥津駅前14:52→15:07敷津
それで途中経過は省略して、結局どうしたかというと、名張から逆に進むルートに変更したのでした。そこから書くことにします。
(2010/4/1時点で、三重/奈良県境の興津〜敷津間が朝夕各1本で、乗り継ぎ困難な区間となっているのでご注意ください。)
名張駅16:00→16:54敷津
名張って結構な都会です。デパートもあります。ここから大阪まで通っている人もいるらしいですし。
実は、名張から曽爾行きのバス路線もあり、これだと1回乗り継ぎで榛原まで行けるのですが、現在土砂崩れで運休とのこと。敷津乗り継ぎの迂回ルートが案内されています。つまり、必然的に敷津から上記旅程表のルートに合流することになるのでした。
さてバスはしばらく住宅地を走りますが、そこを抜けると狭隘な登り坂の連続が待っていました。結構これは面白い。さっきの失敗もかえって良かったかもと思いました。
そんな山間の道でしたが、敷津は開放的な感じの場所でした。御杖村のサイトにも載っているように、ここで[ふれあいバス]が接続するようになっています。すぐ隣に停まっているバスに急いで乗り換えます。
それで周りの状況もよく見ていなかったのですが、ここには「道の駅 伊勢本街道 御杖」や「姫石の湯」もあります。昔は交通の要衝だったんですね。奥津からやって来る本来のルートだと敷津で待ち時間が長いのですが、ちょうどここで休憩ができます。
神末敷津16:54→17:36掛西口
ここは、停留所アナウンスもないので、運転手さんに降車場所を申告します。さっきの運休区間の迂回ルートになっているにも関わらず、乗ったのは私1人という状況でした。山間の狭隘道路をぬって走るのがいかにも村のバスらしく、あわただしく通過するのが惜しいくらいです。「虫籠窓(むしこまど)」のある家もところどころに見られ、この村の歴史を感じます。
掛西口18:07→18:57榛原駅 (980円)
/榛原→長谷寺
約30分の待ち時間の間に曽爾行きの奈良交通バスが通過していきました。このバスが折り返し榛原行きになるようです。
やがて戻ってきたバスには先客がいました。曽爾まで旅行で行かれたということで、私たち3人だけの車内はしばらく旅の話に花が咲きました。
すでに夕方、今日は長谷寺に宿泊予定です。実は榛原には泊まれる場所が探しても見つからないのです。一応、大宇陀とか室生寺に泊る場所はあるようですが、宇陀市全体としては泊まれる場所は少ないです。そんなわけで、1駅だけ近鉄電車利用です。その前に、夕食にありつけるかわからないので、榛原駅前で店が開いているうちに腹を満たしておきました。
(補足)榛原駅から徒歩15分前後(送迎バスあり)に「保養センター 美榛苑」あり。1人から宿泊可。情報提供いただいた方に感謝します。
今日は失敗はありましたが、3日間の旅の初日でウォーミングアップみたいなものだったし、目的の御杖ルートが乗れたので、まあ良しとしました。
長谷寺8:07→8:14?榛原
/榛原駅8:15→8:33大宇陀 (400円)
長谷寺の拝観時間は8:30からとのこと(季節により9時から)。長谷寺駅まで徒歩15分程度かかるため、せっかくここまで来て悲しいけど見学はあきらめて、先を急ぎます。
長谷寺から桜井に行くバスもありはするのですが、一応旅程表通りのルートで行くため、榛原まで電車で戻ります。ちょうど大宇陀行きのバスがいたので、食事する間もなくそれに乗車。
途中の野依でも桜井行きに乗り継げはしますが、見てみると乗場が離れているし、周りに大したものもないので、大宇陀まで行くことにします。
大宇陀10:00→10:28桜井駅南口 (620円)
ここで宇陀松山の町並みを30分くらい散策。御杖村で見た「虫籠窓」がこの町にも見られ、文化的につながっていることが想像できます。朝早く人通りが少ないのと、「薬の館」が10時開館なので、この時間、町の雰囲気を味わうには今ひとつでした。
大宇陀の停留所のすぐ前に「道の駅 宇陀路 大宇陀」がありますが、レストランは11時開店とのこと。近くにコンビニがあるので、そこで朝食を買いました。
ところで、このあたりのセミの鳴き声は面白い。九州に多いクマゼミ(ワシワシワシ)と、関東に多いミンミンゼミ(ミーンミンミン)が共存しているんですね。気候的に中間なんだと思います。
区間 |
交通手段 |
難易度 |
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桜井駅南口〜飛鳥資料館〜石舞台 |
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石舞台・岡寺前・飛鳥資料館〜橿原神宮駅東口または飛鳥駅 |
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(飛鳥〜)橿原神宮前〜田原本/西田原本〜新王寺/王寺〜信貴山下 |
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信貴山下駅〜信貴山門 |
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信貴山門〜高安山 |
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高安山〜信貴山口 [西信貴ケーブル] |
【ケーブル】近鉄 |
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信貴山口〜河内山本〜近鉄八尾 |
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近鉄八尾駅前〜八尾南駅前 [藤井寺行き] |
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八尾南〜地下鉄各駅 |
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今日は飛鳥に信貴山と、見どころ豊富です。当初の旅程表では、橿原神宮駅〜八木駅〜リハビリセンター間をバス、リハビリセンター〜西田原本駅間を徒歩としていましたが、この暑さの中、わざわざそこまでこだわる必要もなかろうと思い、近鉄電車利用に変更しました。南大阪線、大阪線、田原本線とクロスしていくルートになるので、それも面白かろうと思った次第です。
なお、歴史の解説は適当に書いただけですので、詳しい情報は専門のサイトや本を当たってください。
桜井駅南口10:50→11:14石舞台 (410円)
石舞台は写真では石の塊にしか見えませんが、実際は地下に大きな石室があって、そこにも入れるようになっています。また本来は土がかぶさっていて上円下方墳だったかもしれないと言われています。そう思うと、あらためて壮大な墓だったことがわかります。我が家が何軒も建つような土地に1人分の墓とは何と贅沢だったんでしょうか。
石舞台12:33→飛鳥小原 (170円)
石舞台そばのレストランで、古代米を使ったというメニューがあったので、それをいただきました。
さて、バスは春と秋には増便があるものの、それ以外は1時間に1本程度なので、どう回るか悩むところです。とりあえず、直近のバスは桜井行きなので、戻る方向になりますが、それに乗ることにします。藤原鎌足生誕の地という案内が気になったので、そこまで行ってみることにしました。
小さな神社があるだけの場所でしたが、ここから道長・頼道をはじめ、奥州藤原氏・藤原定家・親鸞・大友宗麟・伊達政宗・・・といった錚々たる顔ぶれにつながっていったと思うと、歴史って不思議だなあという感慨に浸ります(鎌足の生誕は謎に包まれていて、茨城県鹿嶋生まれという説もあり)。隣には「大化の改新」ゆかりの大伴夫人の墓が、またここから東へずうっと進んだ所には鎌足をまつった談山神社があります(バスで行くには桜井駅に回る必要あり)。
飛鳥大仏前13:00→高松塚 (250円)
大伴夫人の墓から西に歩いていき、日本最古のお寺で大化の改新の舞台でもあった、飛鳥寺の跡を通り過ぎます。発掘された遺構を見ることができ、当時の規模が偲ばれます。
ここから[かめバス]に乗車。ラッキーなことに今度は南方向(飛鳥駅)に行くバスに乗れました。石舞台へさっきとは別の道を通って行きます。途中狭隘道路があります。山間の狭隘道路とはまた違う、古都の中の道は独特の雰囲気です。
石舞台を過ぎ、飛鳥駅に向かう途中に、[かめバス]と書かれたスクールバスを発見。どうやら、今乗っている[赤かめ]は奈良交通の緑ナンバーで運行されているのに対し、[金かめ]は白ナンバーのスクールバスに同乗という形になっているようです。
さて、明日香村といえば高松塚古墳を見なくては来た甲斐がありません。飛鳥駅の一つ手前で降りて暑い中を歩きます。本物は例の修復工事のためフェンスで覆われていますが、隣の壁画館でレプリカが見られます。やはり百聞は一見にしかず。リアルに絵の描かれていた状態で見ると、当時の人の天国への願いというものが伝わってきました。
飛鳥14:05→14:52吉野
高松塚からタイミングの良いバスがないので、飛鳥駅まで徒歩。まだ今日は時間があるし、電車は吉野行きのほうが先に来るので、この際、[吉野線]に乗ってみることにしました。
本数では決してローカル線ではないものの、急坂・急カーブの連続に、単線での列車交換と、雰囲気はすっかりローカル線です。吉野川の鉄橋から見下ろすと、水浴をしている人が多数。終点吉野駅で降りると、ひんやりとした心地良い空気が流れてきます。やはり関西は歴史も自然も奥が深いと実感します。
吉野15:03[特急]→15:43橿原神宮前15:55[特急]→15:58大和八木16:03→16:09田原本
[吉野特急]に乗るのはこれが初めて。2両編成の特急というのは、今でこそJRの[うずしお]や[スーパーまつかぜ・おき]などが走っていますが、昔は珍しいものでした。近鉄は「鉄」のあらゆる楽しみが詰まっているのです。
さて近鉄ユーザーならご存知と思いますが、近鉄特急では30分以内の乗り継ぎの場合、特急料金が通しになるという、気の利いたルールがあります。吉野からだと橿原神宮前も八木も同一料金なので、乗り継ぎで発券してもらいました。今の季節は乗る人が少ないようで、座席は容易に取れました。
もう1つ近鉄のルールとして、田原本〜西田原本や、新王寺〜王寺の徒歩連絡は、同一駅とみなすというのがあります。というわけで、乗車券はちゃんと券売機で信貴山下まで買えます。何でこんなことになっているかというと、[吉野線]は吉野鉄道、[橿原線]は大阪電気軌道、[田原本線]は大和鉄道、[生駒線]は信貴生駒電鉄と、もともと別の会社だったのを合併したからです。
橿原神宮前では乗り継ぐ人がかなりいて、京都方面への利用者が多いことがわかります。上記の特急料金のルールも、[吉野線]と[橿原線]とで線路の幅が異なるために直通ができないという不便を軽減するためのものといえます。で、私も乗り継いだ1人だったわけですが、結局八木で後続の急行に乗り換えることになり、時間的には特急に乗り継いだ意味はなかったのでした。
八木を過ぎると西側から[大阪線]との渡り線が合流してきます。[京都〜伊勢志摩特急]が通るだけの線路のため、架線柱が木製だったりと頼りない感じです。
西田原本16:16→16:35新王寺
田原本駅の改札で乗換えの旨話したら、自動改札を通ってよいとのこと。切符はちゃんと戻ってきました。なぜか田原本駅には西口がなく、西田原本駅に行くには、踏切を渡らないといけません。
ところで、[田原本線]は昔は桜井までつながっていたようです。しかし大阪線と競合するため西田原本駅より東側は廃止され、その後はバスが走っていたのですが、バスも廃止されてしまいました。現在、田原本/西田原本駅から他の鉄道駅に行くバス路線は残念ながらありません。
乗る前は古い駅舎とか残っているのではと期待していたのですが、実際は他の路線並みに近代化されていました。地図では法隆寺とか近そうに思えたのですが、実際は全然見えませんでした。建物多すぎって感じです。また、法隆寺に行くバスを探しても、新王寺/王寺駅からしかないようです。そんな[田原本線]ですが、1つ面白かったのは、新王寺駅のそばにD51が保存されていることでした。
新王寺駅では切符が回収されてしまうかもしれないので、有人改札で乗換えの旨話して出ました。
王寺16:38→16:40信貴山下
/信貴山下駅16:44→16:55信貴山 (200円)
新王寺駅〜王寺駅間の乗り継ぎ時間3分というのは、人によってはちょっと厳しいかもという気がしました。ここから[生駒線]に1駅だけ乗ります。王寺駅から信貴山行きのバスを走らせてもよさそうなのに、なぜかこうなっています。
信貴山下駅でバスに乗り換え、急勾配の直線道路を登っていきます。何となくケーブルカーの廃線跡っぽいと思って後で調べたら、やはり昔ケーブルカー[東信貴鋼索線]が走っていたのでした。ただし、どこまでが廃線跡なのかはよくわかりません。
信貴山の停留所はしっかりした待合所があります。ここが昔のケーブルカーの駅だったようです。
信貴山門17:40→高安山→信貴山口→河内山本→近鉄八尾
信貴山停留所と信貴山門停留所との間は徒歩区間があります(←2012/4/28より信貴山〜信貴山下間延長されたため、徒歩連絡不要)。奈良県側は信貴生駒電鉄、大阪府側は信貴山急行電鉄がルーツで、バスになってからも過去の形態をそのまま引き継いでいるようです。両停留所間の県道は歩道がありませんが、その北側に参道があるのでそっちを歩きます。山の上、しかも夕方で暑さも一段落したので歩くのも苦にはなりません。まだ少し時間の余裕があるので、信貴山内を一周してから信貴山門停留所に向かいました。
信貴山門停留所にもしっかり待合所があり、改札口の跡も残っています。この先、高安山へは戦前まで鉄道[信貴山急行電鉄 山上平坦線]が走っていて、その名残りかもしれません。山上の孤立した鉄道路線で、ケーブルカーで山麓の[信貴線]と連絡していたという、珍しい路線でした。鉄道関係のよくある質問に「地下鉄の車両はどうやって入れるの?」というのがありますが、この山の上にどうやって電車を運び上げたのかはもっと知りたいですね。現在廃線跡は、近鉄系列の会社が運営する「信貴生駒スカイライン」の一部になっていて、高安山までは近鉄バスが走っています。というわけで、バスに乗りながら電車に揺られている様子を思い浮かべてみました。眼下には一面に住宅が広がっていて、いよいよ大阪にやってきたことがわかります。
ケーブルカー[西信貴鋼索線]はバスと接続するようなダイヤになっています。山を下ると住宅地に入っていきます。ケーブルカーには珍しい踏切もあり、「ロープに注意してお通りください」という標識が立っています。
信貴山口駅では、ケーブルカーと[信貴線]とが改札内で乗り継げるようになっているのも面白いです。乗車券も通しで買えるようになっていて、もともと一体のルートとして造られていたことがわかります。ただし、「スルッとKANSAI」のカードや「PiTaPa」ではケーブルカーに乗れません(「スルッとKANSAI 2day・3dayチケット」は呈示で利用可)。
信貴山口駅を出てもしばらくは下り坂が続きます。信貴山への参拝路線としてだけでなく、この地域の通勤路線としての役割も担っているようです。
近鉄八尾駅前18:30→18:54八尾南駅前 (270円)
/八尾南→天王寺→なんば
河内山本から1駅だけ[大阪線]に乗って八尾に到着。何か、まだ大阪に来たという実感が湧かないんだけど、いいんだろうか?今日はこれから八尾市内の「大阪市営地下鉄」に乗って締めとする予定です。
八尾南駅に向かう近鉄バスは途中、JRの八尾駅に寄ります。高架の近鉄八尾駅と比べこじんまりとしたJR駅、そして「みどりの窓口」という表示が見えると、昔、国鉄で長旅をした記憶がよみがえってきました。東の方角には、さっき登ってきた信貴山から生駒山へと連なる山々が望めます。八尾南駅の手前で、八尾空港前という停留所を通ります。過去にはこの八尾空港から定期航空路線もあったようです。現在は遊覧飛行が何社か出ています。
八尾南駅到着。私はうっかり地下への階段を降りようとしたところで、駅が高架だったことに気づきました。
[谷町線]から天王寺で[御堂筋線]に乗換え。シャンデリア風照明と電車接近のメロディで、ここが間違いなく大阪なんだと納得しました。大阪に来たからには心斎橋まで行って道頓堀を渡ってみたいとは思ったものの、もはやその気力はなし。今日のホテルに近いなんばで下車しました。やはりエスカレータは左側を空ける乗り方でした。
これ、バス会社ごとにいろいろ工夫されていて、観察すると面白いです。
一般的に行われているのは、「9」の字体を変えることです。アンダーラインを引く、網掛け文字にする、手書き風の字体にする、漢数字にする、といったものです。「九」だけ漢数字になっているのは異様な感じがします。運賃表示機に注意書きがされている場合もあります。
もう1つのやり方は、「9」をスキップするというものです。その場合、運賃表示機の「9」の部分にはクローバーのシールが貼ってあったりします。私が初めてこれを見たのは西鉄バスで、最初は何でクローバーなのかわからなかったのですが、あとでなるほどと納得しました。間違いやすい字なら、最初から使わなければいいというわけですね。