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小山・栃木〜宇都宮〜那須〜白河

2019/4/16更新(現在更新休止中)

(News)[日光・那須 満喫ライナー]、2019年春は4/26〜5/13の毎日運行。
     また、那須フラワーワールドや那須どうぶつ王国を周遊する、[きゅーびー号レッドLine]が4〜11月に運行。(以前の「那須つつじ号」、「那須もみじ号」の運行期間が拡大)
     いずれも、那須町観光協会のサイトなどを参照。

旅程表の凡例はここをクリック

栃木県全域のバス時刻が検索可能な「うつのみや.guide」などもご利用ください(市町ごとにサイトがありますが、検索機能は同じ)。

区間

交通手段

難易度

小山市内〜小山西高校前 [思川駅線]
 または
小山市内〜部屋南部桜づつみ公園 [渡良瀬ルート]

 小山市
 [おーバス]

小山市(→くらし)

小山西高校前〜栃木駅 [皆川樋ノ口線]
 または
部屋南部桜づつみ公園〜藤岡駅前 または 栃木駅南口 [部屋線]

 栃木市
[ふれあいバス]

栃木市

藤岡〜栃木〜東武宇都宮

 東武

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東武鉄道

氏家駅直通
本数少

宇都宮東武(ターミナル)〜氏家駅前

 関東

1本

関東自動車


宇都宮市
(→暮らし→バス・公共交通)


大田原市

代替ルート
参考記事

東武駅前(大通り上)〜上河内地域自治センター
 [今里・玉生(たまにゅう)行き]

 関東

自治センター玄関前〜氏家駅西口
 [上河内地域路線バス 氏家線]

 宇都宮市


朝夕のみ、休日運休

氏家駅前〜小川仲町 [氏家・喜連川・馬頭線]

 関東


土休日は4本

小川仲町〜県北健康福祉センター
 [大田原・馬頭線(西那須野駅行き)]

 関東

県北健康福祉センター前〜那須塩原駅(東口) [那須塩原駅線]

大田原市営

通年利用可

那須塩原駅(西口)〜黒磯駅
 [那須線または板室線]

 関東

黒磯駅〜伊王野小前〜追分

那須町民バス

3本

那須町
(→くらし→公共交通)


那須町観光協会




福島交通

追分〜白河の関

県道76号=東山道、約3km 

関の森公園(白河の関)〜白河駅前

 福島交通


3本、土休2

期間限定

那須塩原駅(西口)〜友愛の森

 関東

道の駅那須高原友愛の森〜那須フラワーワールド
 [きゅーびー号レッドLine

那須町観光協会


当ルートは411月のみ、3

那須フラワーワールド(大谷)〜綱子

県道68号、熊に注意

綱子〜新白河駅高原口

 福島交通


平日のみ2本

新白河駅〜白河駅前

 福島交通

この先、石川方面などは福島交通利用
(期間限定で白河〜大内宿〜会津若松間の観光路線バスもあり)

 日光からの近道ルート(季節運行)

 [日光・那須 満喫ライナー]
 2019年はGWとその前後に運行。年により運行日が変わるので、那須町観光協会のサイトなどで確認のこと(2017年、2018年は、5月中旬〜6月初めと10月ごろの主に土休日に運行されました)。

 栃木市〜宇都宮市間のバス移動ルート(鹿沼市経由)

下記の2つのルートが考えられますが、いずれも東武電車と比べて大幅に利便性は劣ります。
 [寺尾線]で星野御嶽山入口へ
     → 鹿沼市[予約バス(粟野地域)]利用: 利用法は鹿沼市のサイトを参照。特に利用者の限定はないようです。
      (鹿沼市〜宇都宮市の間は関東自動車を利用)
 金崎〜楡木間を徒歩 → 関東自動車を利用

 栃木県〜福島県を結ぶ高速バス

 [あだたら号(新越谷駅〜郡山線)](東武・福島交通)
 一部便が佐野新都市BTに乗り入れ。佐野新都市BTへは、[栃木市営バス(岩舟線)]道の駅みかも停留所から、国道50号を徒歩2.4km(現地未確認)。または、[栃木市営バス(皆川樋ノ口線)]安純の里〜[佐野市営バス(犬伏線)]関川町西 の間、1kmを徒歩連絡しても良い。こちら参照。
 白河市の最寄りの西郷BSは、福島交通の上新田またはイオン白河西郷前停留所が近いが、本数が少ないので新白河駅まで歩いてもよい。

 2004/11/3(祝日)に実行したときの旅行記です。現状とは異なるのでご注意ください。

 浅草〜栃木

 最近の「スペーシア」は不振らしく、2006年からJR新宿駅へ乗り入れることになったのにも、そんな事情があるようです。そんな状況ではありますが、今日はさすがに祝日のためか、朝一番の「けごん1号」は大入りです。4日前に特急券を買っておいたからよかったものの、前日には満席になっていました。
 隣り合ったお客さんとこれからの予定をしばらく話しました。これから喜連川の方を通って白河まで行くという話をしたら、そういうあちこち回る旅もいいねと言われました。その方は以前はあちこち旅をしたそうですが、今日はゴルフに行くのでこの列車に乗っているということです。確かに周りを見ると、みんな同じ目的でこの列車に乗っているような雰囲気で、私はちょっと浮いている感じではあります。この密閉空間と静かな走りは新幹線とあまり変らなくて、「スペーシア」だから感動したということは特にありませんでした。
 そうしているうちに、早くも越谷を過ぎていました。やがて車窓も田舎の風景に変ってきました。これが、東急や京急ではない、東武なんだと感じる風景です。
 栃木ではポツポツと降りる人がいました。みんなゴルフバッグを持っていて、出口に向っていきました。少なくとも宇都宮線に乗り換える様子ではなく、これから送迎バスでゴルフ場に直行するのかもしれません。

 栃木〜宇都宮

 宇都宮線の乗客は「けごん」とはうって変わって、おしゃれな女性が目立ちます。これから宇都宮市内の店に出勤する人たちと思われます。
 電車は「ツリカケ音」をたてて走り出しました。今時地方私鉄でもツリカケ車が少なくなってきているのに、東武では現役で走っているのです(東武最後の吊掛車5050系は2006年末をもって引退しました)。しかも外見は他の東武車と変わりないので、なおさら違和感があります。
 途中「おもちゃのまち」という楽しげな名前の駅がありますが、ここはバンダイやトミーの工場が集まっている工業団地があり、「おもちゃのまち」というそのまんまの地名が付いています。近くには「おもちゃ博物館」もあるそうです。
 宇都宮に近づくにつれ、立っている人も出てきました。宇都宮線は日光線の支線というよりは、ほとんど宇都宮への通勤路線といっていいようです。
 東武宇都宮駅に到着。駅は東武デパートの中にあります。さっきの女性たちはこういうところに勤めているのかもしれません。駅の東側にはアーケードがあり、宇都宮名物の「ギョーザ」の店もあります。

 宇都宮〜小川

(氏家町と喜連川町は2005年3月28日に合併してさくら市に、小川町と馬頭町は2005年10月1日に合併して那珂川町になりました。)

 駅の西口に隣接してバスターミナルがあります。なぜか駅名は「東武宇都宮」なのに、バスターミナル名は「宇都宮東武」です。もしかして、これは駅名ではなくデパート名で、東武「鉄道」の存在が薄いのかも、と勘ぐりたくなります。
 今度乗る東野バスは、ボディに「108」と書かれています。そう、東野は「とうや」と読むのでした。「102=東武」、「109=東急」と同様ですね。バスはJR宇都宮駅に向いますが、車窓から見ていて、パルコなどの商店が集まっているのは、東武宇都宮側のようです。私鉄駅の側が町の中心というのはよくあるパターンです。
 JRの駅を出ると、しばらくJR宇都宮線に沿って進みます。このあたりはずっと平野が続き、それほど車窓の変化はありません。車内は宇都宮を出たときからほとんど乗っている人はいません。
 氏家駅で5分ほど時間調整のため停車します。ここで、何人か乗ってくる人がいます。やはり宇都宮から氏家まではJRを使う人が多いようです。
 ここから東に向きを変えます。道は小高い山の裾をぬって走るようになり、やがて喜連川町に入ります。国道から左に分かれると、喜連川への歓迎の門柱があり、観光地のムードを盛り立てています。ここの荒川を渡る手前の桜並木は喜連川の名所の1つです。
 中心街の狭い道を抜け、国道に戻ります。再び小高い山の裾をぬって走り小川町に入ります。「小川車庫前」という停留所があるので、バスターミナルがあるのかと思って外を見ましたが、バスの転回場があるだけのようです。この先の小川仲町で大田原〜西那須野方面に行くバスに乗り換えです。本当は馬頭まで行ってみたいのですが、残念ながら次のバスに間に合わないので、ここで降ります。

 小川〜大田原

(湯津上村は2005年10月1日に大田原市に合併されました。)

 西那須野に行くバスの乗場は、降りた停留所から交差点に戻り、役場方向に曲がったところにあります。私はここでWCがないか探したのですが、近くにはないようなので、北に500mほど歩いて役場の隣の健康管理センターのを借りました。役場の前からもバスに乗れるのですが、まだ時間の余裕があるので小川仲町に戻りました。
 バスには私の他におばちゃんたちが3人ほど乗りました。聞くと、今日は「光丸山(こうまるさん)」の祭りがあって、そこに行くそうです。湯津上村に近づくと、やはり祭りのために道が混んでいます。これで10分くらい遅れました。湯津上村に入り「なかがわ水遊園」に立ち寄った後、件の光丸山前を通ると、西に向きを変えます。信号もほとんどない道をバスは快走します。
(↓注意:2012年に日赤の移転に伴う停留所名変更あり。)
 大田原市内で次の乗換なのですが、どこで乗り換えればいいのかわかりません。前もってネットで時刻は調べておいたのですが、東野バスの時刻表には中央1丁目、大田原市営バスの時刻表には市役所の時刻しか載っていないのです。地図を見ると、日赤入口〜住吉町1丁目〜市役所入口の間で同じ道を通るようです。最初市役所入口で降りるつもりでしたが、ちょうど手前の住吉町1丁目で運賃区界になったのでここで降りることにしました。ところが、停留所を見ても那須塩原駅行きのバスの時刻が書かれていません。もしかしてここには停まらないのかもしれません。まあ、市役所までは500mくらいなので、歩くことにしました。
 市役所の方に行く細い道の分かれるところ(警察署の前)に、最初降りるつもりだった大田原市役所入口の停留所があり、地図を見ると、市役所まで300mくらいです。細い道の先の公園の中に見えている建物が市役所のようです。
(小川からだと大田原市役所入口の時刻は中央1丁目の3分後です。)

 大田原〜那須塩原駅

 細い道をたどって行った所がやはり市役所でした。市役所の駐車場を通り抜けた所、玄関前に停留所はありました。駐車場に「大田原市営」と書かれたマイクロバスが停まっていたので、これと同じタイプのバスが来るのかと思っていたら、やって来たのは中型のバスでした。運賃は均一200円。今まで乗ってきたバスの感覚からすると、市内だけ乗るのなら妥当な値段ですが、那須塩原駅まで乗るなら滅茶苦茶安いです。
 バスはさっき来た道を戻ります。やはり住吉町1丁目には停まりませんでした。ただ、日赤入口には停まり、ここで交差点を曲がったので、小川方面から乗り換える場合はここが一番近いということがわかりました。

(余談:大田原市の地図を見ると、「ぽっぽ道」というのがあります。気になって調べてみたら、昔、西那須野から黒羽〜湯津上〜小川へ東野鉄道というのが走っていたことがわかりました。もっとも、黒羽〜小川間は戦前に廃止され、西那須野〜黒羽間も1968年に廃止されています。今でも「JTB時刻表」や「JR時刻表」に西那須野〜黒羽間の東野バスの路線が掲載されているのは、鉄道の名残だというわけですね。)

 那須塩原駅〜黒磯

 大田原市営バスは那須塩原駅の東口に到着しますが、ここから黒磯方面に行く東野バスは西口から出るので、駅の通路を抜ける必要があります。今日初めて立ち寄るJRの駅です。
 それにしても、東北新幹線ができてもう20年以上経つし、この駅は「なすの」の始発駅であるのに、この駅周辺の閑散さは何なんだろう?東口にホテル1軒と、東口、西口にそれぞれコンビニが1軒ずつある他は、これといった物がほとんどないのです。まあ、コンビニでATMが使えるのは助かりますが。
 西口には那須高原のホテルの送迎用と思われるバスがやたらたくさん停まっていて、この駅がどんな使われ方をしているかよくわかります。そのバスの群れの中に今から乗る東野バスが1台停まっています。
 ここから黒磯方面に向うバスは全てその先、那須高原の方まで行きます。元々黒磯から那須高原までだった路線が、新幹線ができてから那須塩原駅まで延長されたと思われます。つまり私はその延長区間だけ乗るという変則的な利用をしているというわけです。ただ、那須塩原駅と黒磯との間にも停留所があるので、新幹線利用の観光客だけがこのバスを利用するというわけではないようです。
 休日にもかかわらず、バスには観光客らしい人が数人乗っているだけで、やはり路線バスを使う人は少ないのかと思います。黒磯で降りたのはやはり私1人でした。

 黒磯〜追分

 いよいよ栃木県内の最後のバスに乗るところまで来ました。黒磯に来ると言葉のアクセントが東京とは違います。ちょうどJRも黒磯駅で直流と交流が切り替わるように、黒磯あたりが「東京近郊」の端であるような感じがします。
 停留所の路線図を見ると、昔は黒磯以北にも多くの路線があったことがわかります。もしかして福島県側までつながっていたのかもしれません。しかし、停留所名は消されてしまっており、どこまで行っていたのかはわかりません。
 停留所に停まっている那須町営バスはマイクロバスではないものの、見た目はほとんど自家用といった感じです。乗る時に「若い人は高いよ」と言われました。それもそのはず、運賃は500円均一です。乗ったのは私も含めて3人だけでした。
 那須町内に入ると、今までとはうって変り、人口密度が低く緑の豊かな風景が広がります。木々の姿からも北のほうに進んでいることを実感します。緑の風景の中を延々と走り続けますが、30分くらいすると、大きな集落が現われます。ここが伊王野、東山道の要所として繁栄した所で、那須町になる以前は伊王野村という独立した村でした。セブンイレブンがある他は、リゾート開発の波もそれほど及んでおらず、古い町の姿がよく保存されています。ちょうど祭りが行われていて、派手な山車が道路を練り歩いていました。
 伊王野で2人降り、残りは私だけとなりました。伊王野の集落を過ぎて10分ほど、人家もまばらになってきましたが、こんな所にも小学校があります。運転手さんの話によると、このバスが出来て追分の人はだいぶ便利になったそうです。昔は何kmも歩いて通学していたそうです。
 終点追分は、林の中にバスの転回場があり、何軒かの人家がありました。ところで、私はうっかりしてここに停留所のポールがあるか確認するのを忘れてしまいました。なので、もし白河方面から来て、停留所のポールが見つからなかったら、転回場を目印にすればよいかと思います。

 追分〜白河の関

 追分の停留所を出て、500mくらい歩くと峠で、福島県に入ります。ここからはゆるやかな下り坂が続き、風景も鬱蒼とはしていないので、楽に歩けます。ただ人家もなく、歩く人がほとんどいないような道なので、車には気をつけて歩くのがよいでしょう。道を進んでいくうちに遠くに銀色のドームが見えてきます。こういう人間の存在を示す物体が見えるというのは心強いことです。周囲の風景が開けてきたところで、ドームの横を通り過ぎます。ここは天文台のようです。すぐに駐車場と公園が見えます。意外と早く(私の足で30分くらい)白河関の森公園に着きました。
 白河関の森公園の開園時間は16:00までのようで、もう閉まっていました(11月〜3月は16時まで、それ以外は17時までです)。それで、バスの発車までの間、隣の白河の関跡を見ました。ここは義経や松尾芭蕉が訪れた地ですが、芭蕉が通ったのは私が今来た道ではなく、その西の国道294号線を芦野〜明神と経由して白河の関まで来たということです。
 白河の関跡のすぐ前に停留所があります。普通の人は白河駅の側からバスでやって来るところを、私みたいに栃木県側から歩いて来るのは密かな愉しみですね。

 白河の関〜白河駅

2006/4/1現在、バス路線は関の森公園まで延長。)

 停留所そばの駐車場にはベンチとWCがあり、そこでバスも転回します。停留所のポールが到着の側にしか立っていないので、道路の反対側で待っていたら、運転手さんから駐車場で乗ってよかったのにと言われました。ともあれ、今日はこのバスが最後なので、無事に乗り込めて一安心です。外はもう暗くなりはじめています。
 他に誰も乗る人もなくバスは田舎道を進みます。途中小峰苑という施設に寄り道しますが、ここでも乗る人はいません。やがてJRバス白棚線の通る道を横切ります。南湖公園の近くを通ったようですが、今の季節はだいぶ暗くなっているので良くわかりませんでした。
 やがて市街地に入り、JR白河駅に到着です。やはりここも新幹線から取り残された駅らしく、広い待合室が過去のにぎわいをうかがわせるものの、現在は人もまばらです。
 駅前の地図を見ると、近くにハリストス正教会というのがあるので、行ってみましたが、ちょうど工事中でよく見ることができませんでした。ちなみに「ハリストス」とは「キリスト」のギリシャ語読みで、日本ではあまりなじみがないと思いますが、東京・神田のニコライ堂などの系列を汲むギリシャ正教の教会です。

 今日はこれから横浜に帰るのにJR東北線〜湘南新宿ラインを使うことにしました。西郷BSから高速バス「あぶくま号」(福島〜新宿線)に乗ることも検討したのですが、今日これからの便はJRバスしかないのでJRに乗ることに変わりはないし、運賃も東北線利用とあまり変らないので、早く着ける東北線の方を選びました。今は湘南新宿ラインにグリーン車が連結されているのですが、グリーン券を車内で買うと高くなります。そこで白河駅で買っておこうと思い、窓口で頼んだらちゃんと買えました。
 私鉄や民営バスだと乗る度に切符を買わないといけないのに、JRだと白河から横浜まで2回(黒磯と宇都宮)乗換えて行っても乗車券は1枚でいいし、湘南新宿ラインのグリーン券も白河で買えてしまう。だから、いろいろ不満はあるけどやっぱりJRは偉いと思います。

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